五次勝木彫館 Open・・「アミーガ金野さんのメキシコ便り」 |
朽木古川に、五次勝氏の作品を集めた木彫館が、今日からオープンしました。五次氏は、大学卒業後にメキシコに渡り、現地の自然木を使った木彫彫刻作品を制作し、現在は州立ベラクルス大学教授として、学生の指導もしているそうです。
朽木古川に建つログハウスのオーナー夫妻が、ログハウスを常設館として「五次勝木彫館」を作ったとのことです。
「メキシコのゆっくりとした時間の流れと人間性を彫っている」との作者の言葉、緑と水に囲まれた朽木時間の中で、ゆっくりとした作品鑑賞もいいものです。開館時間は、10時から17時。入館料・大人500円(抹茶付) 中高400円 4才から小学生300円です。詳しい問い合わせは、0740-38-3123まで。
定期的に展示を替えていくそうです。今日は初日なので、中日新聞や読売新聞の記者さんも取材にみえていました。もっとギャラリーなどが増えて、自然とアートも楽しめる朽木になると、朽木を訪れる新しいお客さんも増えていくのではと、フト。沢山作品を見せるのもいいのですが、空間を考えて展示するともっとログハウスでの作品展示が引き立つのではと、余計なお世話ですが。お茶をいただきながらの安曇川の眺めもイイですよ。
「アミーガ金野さんのメキシコ便り」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

メキシコは西は太平洋、東はカリブ海という大きな海に挟まれているためプラジャ(海岸の意味)と呼ばれる海を楽しめるスポットがたくさんあります。その両方の海に行ってみようと、カリブ海側のカンクン、プラヤ・デル・カルメン、太平洋側のプエルト・バジャルタ、マンサニージョに行ってきました。
カンクンは日本から新婚旅行でやって来るカップルも多く、毎年300万人もの人が訪れる世界有数の大リゾート地です。平均気温は27度。近くにはチチェンイツァーやトゥルムというマヤ文明の重要な遺跡があり、これらとセットで訪れる観光客も多くいます。メキシコ・シティーから飛行機で2時間半、ユカタン半島に位置するカンクンはホテルゾーンとセントロ(ダウンタウン)という2つの中心街があり、カリブ海に面したホテルゾーンには100余りの豪華ホテルが林立しています。私が宿泊したホテル、オアシス・カンクンはとなりのグランド・オアシス・カンクンとあわせて部屋数が1316という巨大なホテルでループ状の長いプールやテニスコート、フィットネスクラブやディスコ、日替わりで民族舞踊やカリビアンダンスなどが見られる大きなホールなど、とにかく大規模で退屈している暇がないという施設でした。ホテルに到着するとすぐ水着に着替えて海に直行。そのあまりの美しさに一瞬、息をのみました。どこまでも続くパウダー状の白砂のビーチにエメラルドグリーンの海が広がっています。その日はとても波が高く泳ぐというより波乗りをしたほうがよさそうだったので、大きな波がやってくると飛び上がるというボードを使わない(というより使えないのですが)、波乗りをして海に遊んでもらいました。

次の日はカンクンから船で1時間のイスラ・ムヘーレスという全長8キロの小さな島に行きました。ここにあるプラヤ・ノルテというビーチは遠浅で波もなく、ゆったりと泳ぐことができました。
カンクンで4泊したあと、バスで約1時間半のプラヤ・デル・カルメンに行きました。ここはカンクンとは違ってこじんまりとした静かなところで、カンクンの喧騒を離れてのんびりとするには適している場所です。ここでは3泊したのですが、2日目に船で45分の島コスメルに行きました。
コスメルは長さ53キロ、幅14キロのメキシコでは一番大きな島で、透明度の高い海が世界のダイバーを魅了しています。私はダイビングの免許を持っていないので、シュノーケリングしかできませんでしたが、それでもたくさんのきれいな魚たちと出会うことができました。赤、青、黄色と黒、白に緑と、色とりどりの宝石をちりばめたような海の中は本当に美しく、はるか昔、幼稚園の学芸会で竜宮城の乙姫様になってお遊戯をしたことを思い出してしまいました。ここコスメルの海はカンクンとはまた違って群青、青、エメラルドグリーン、緑、薄緑と微妙なグラデーションを描いていました。白い砂浜に座ってこの海をぼんやりと眺めていると、時のたつのを忘れてしまい、決しておおげさではなく生きててよかったなあと思えてくるのでした。というのはいくら努力をしてもなかなか上達できないスペイン語にあせりと苛立ちを覚え始めていた私を、カリブの海は、「生きてる限りなんとかなるよ。もうちょっと頑張ってみたら」と、言ってくれているような気がして、ちょっぴり元気がでてきたからでした。
カリブ海からいったんメキシコシティーに帰り、こんどはシティーからバスで13時間の太平洋岸にあるプエルト・バジャルタに行きました。カンクンではホテルの従業員以外メキシコ人はほとんどいなくて、多くの米国人とヨーロッパ人ばかりでいたが、ここにはたくさんのメキシコ人がいました。海の色は深緑一色で砂浜も黒ずんでいたため、カンクンとのあまりの違いに一瞬たじろぎ、海に入るのをためらってしまいました。しかし、とても楽しそうに波とたわむれているメキシコ人を見ているうちに、私もつられるように海に入り泳ぎました。たくさんの子どもたちも歓声をあげながらはしゃいでいます。波打ち際をおいかけっこをしたり、砂山をつくったり、ボードをうまく使って波乗りをしたりと、本当に楽しそうでした。そんな子どもたちを眺めていると、海岸でホセという名の男性に声をかけられました。ホセの仕事は塗装工でメキシコシティー近郊のトルーカから同僚3人と単身赴任で働きに来ているということでした。ここプエルト・バジャルタは近年急速にリゾート開発が進み、ホテル建設が増えています。ホセもそのために3ヶ月間ここにいる予定だそうです。一緒に来ていたアルベルトがビールを勧めてくれ、みんなで飲みながらいろいろ楽しくおしゃべりし、メキシコシティーでの再会を約束して別れました。このあと太平洋岸を少し南下してマンサニージョという大きな港のある街の海でも泳ぎましたが、やはりここも海水はプエルト・バジャルタよりは澄んでいましたが、カンクンとはまったく異なる海でした。海で泳いでいるのはメキシコ人ばかりで外国からの観光客はあまりいませんでした。このようになぜカンクンにはメキシコ人がいなくて太平洋岸ばかりにいるのかというと、カンクンは遠くて高すぎるため一般のメキシコ人はなかなか行けないのです。カンクンに行けるのは、ほんの一部の金持ちだけです。また、私も含めた外国人観光客が多いのは外国人にとってはカンクンは安いのです。特に米国からだと近いため、大勢の米国人が押しかけます。カンクンはメキシコの国土でありながらそのすばらしさをメキシコ人が享受できない場所なのです。でも「カンクンに行ってきたよ」と、メキシコ人の友人に、てばなしで報告できないほろ苦さを抱えながらも、また行きたいとおもっている私なのです。どうもすみません。♪読み終わったら、ココ▼をクリックして下さいね!!
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★大津市梅の木からの針畑街道では、「昼間でも、ヘットライトの点灯を!」・・対向車とのすれ違いがスムーズです。


